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6.張り方による違い・特徴では皆さんは実際にストリングスをラケットに張る時、どのような張り方をしているでしょうか。ストリンギングのパターンは複数あります。昔から使われているもの、近年新たに考案されたもの。全て挙げれば、10数パターンにもなります。 どの張り方が正解というわけではありません。ストリンガーは、それをストリングスやラケットごとに使い分けて張っています。 しかし数あるストリンギングパターンも、大別すれば「一本張り」と「二本張り」に 分かれます。 その基本的な特徴をご紹介しましょう。 【一本張り】 1本の繋がったストリングスで張り上げる方法。 ラケットの約15〜16本分の長さの糸を使います。張り方のバリエーションが豊富です。 「長所」 ・使用するストリングスの長さが少ない(ロールから取る時など特に) ・ノットが2ヶ所なので緩みづらい 「短所」 ・バリエーションが多いため張り手によって差が出やすい ・フレームに負担がかかる(縦糸から横糸に移る場所等) 【二本張り】 2本のストリングスで、縦糸と横糸それぞれを張る方法。 縦糸で約8本半、横糸で約8本の長さの糸を使います(ストリングパターンによる)。 張り方のバリエーションは少なめです。 「長所」 ・張り上がりが安定している(張り方のパターンがほぼ一定) ・縦糸と横糸が独立しているためフレームに優しい 「短所」 ・使用するストリングスが長い ・ノットが4ヶ所なので緩みやすい なお二本張りの場合、「ハイブリッド」も含まれます。 少し特徴が変わるのでその説明も加えます。 【ハイブリッド】 縦糸と横糸を別の種類のストリングスで張る方法。必然的に2本張りとなります ※ストリングスは縦糸と横糸でそれぞれ役割があります。 縦糸…ボールを飛ばす糸。「耐久性」、「スピン量」に影響 横糸…ボールをつかむ糸。「打球感」、「衝撃吸収性」に影響 「長所」 ・糸の役割に合わせて、好きなストリングスを組み合わせることができる 例:縦糸に耐久性の高いポリ・横糸に打球感の軟らかいマルチ 「短所」 ・時間が経つとフレームが変形しやすく、打球感にムラが出る ※縦糸と横糸の素材が違うため、テンションの落ち方が違う ハイブリッドは、素材が違うゆえの短所があります。そのためストリングスをあまり 切らない人にはおすすめしません。すぐに張り替えるのならともかく、時間経過には弱い 張り方と言えます。 2011年現在、ほとんどの男子プロがハイブリッドでストリングスを張っています。 これは、性能や特性の高いストリングスが増えてきたからでしょう。 それぞれのストリングスが持つ長所を、一つのラケットに組み合わせる。これが、ハイ ブリッドストリングスの最大の特徴です。 張り方のパターンはたくさんありますが、その元には必ず一本張り・二本張りの特徴があります。 バリエーションと言っても、張る手順を少し変える程度です。 最初に言った通り、張り方に正解はありません。 ラケットを使うプレーヤーがダメだと言ったらダメだし、良いと言えばその張り方が「正解」になるのです。 しかしもちろん、基本と言われる技術はあります。それを大事に守ることが、 良いストリンギングへの第一歩です。
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